オールインワンモータトルク試験ベンチ「TSBシリーズ」
新製品
「TSB(Toyo Smart Bench)シリーズ」は、モータの性能評価に必要なトルクセンサー、負荷ブレーキ、負荷制御計測ソフトウェア、ベンチ治具一式を備えた、オールインワンのモータトルク試験ベンチシステムです。
定格トルク0.02Nm~48Nm、最大回転数8,000rpm~15,000rpm、最大出力20W~14kWまでのトルク試験に適応します。モータトルク試験装置を持っていない方でもすぐにモータ性能評価を始められます。
特長
- モータトルク計測に必要なアイテムが全てセットされておりすぐにモータ性能試験が可能
- トルク計測精度は定格トルクに対して±0.1%と高精度
- 360パルス/回転のエンコーダ(A/B/Z相)が標準搭載
- 負荷装置はヒステリシスブレーキを採用し、最大回転数15,000rpmまでの高速回転の試験に対応
- ソフトウェアにより指定したパターン通りに負荷制御(オープンループ・トルク制御・回転数制御)が可能
- 電力計や温度ロガーと接続してモータ効率測定や温度上昇試験にも活用可能
システム構成
モータ試験に必要なアイテムをすべてセット
システム構成図
「TMTソフトウェア」画面イメージ
ラインアップ
システム接続図
PCとUSBでトルクセンサーとブレーキアンプと接続します。
負荷制御・計測ソフトウェアTMTでブレーキ制御(オープンループ・トルク制御・回転数制御)と計測(トルク・回転数・角度)を行います。
TMTソフトウェア
特長
- 1つのソフトウェアで負荷制御(オープンループ・トルク制御・回転数制御)と計測が可能
- 電力計や温度ロガーと接続してモータ効率測定や温度上昇試験にも活用可能
負荷制御方式
オープンループ
- ブレーキに流す電流値(ブレーキ電流)を指定します。
100%がブレーキアンプの最大出力となります。 - 供試モータの始動と同時に大きなトルクをかけたい場合や、
PID制御によるブレーキ電流量の変動の影響を受けないデータを取得したい場合に使用します。
トルク制御
- トルクが指令値になるように、ブレーキ電流を増減させるPID制御を行います。
- 被試験モータは回転数制御、指定したトルクにおける回転数やモータ電流値などを確認したい場合に使用します。
回転数制御
- 回転数が指令値になるように、ブレーキ電流を増減させるPID制御を行います。
- 被試験モータはトルク制御、指定した回転数におけるトルクやモータ電流値などを確認したい場合に使用します。
※指令値はTMTソフトウェアから100ms間隔で送っております。
試験モード
モニターモード
トルクや回転数などの数値を見ながら、ユーザが任意のタイミングで、ブレーキへの指令値を変更できます。
初めて試験する供試モータの傾向を把握したい場合や、定格負荷や定格回転数での計測値だけを取得したい場合に使用します。
自動試験モード
試験設定をユーザが作成してスタートボタンを押すと、試験設定通りにTMTソフトウェアがブレーキを制御し、負荷を変化させます。
決めたタイミングでモータ電源や負荷を変化させたい場合や、出荷前検査で使用します。
電力計
TMTから計測項目を設定し、モータ特性値(トルク、回転数など)と同期計測を行うことができます。
電力計による計測値は、トルク、回転数と同じ多軸グラフに表示することができます。
また、電力計の計測値専用の電力計グラフも備えています。