スキャン&ペイント2D
音源の特定は、製品開発段階からライン品質管理の終わりまで、音と振動の分野における重要なトピックです。
スキャン&ペイント2D測定システムでは音響粒子速度を直接測定するPUプローブを使用し音源マップを作成します。PUプローブはバックグラウンドノイズや反射の影響を受けにくいため、無響室などの環境に限定されずにあらゆる定常音を可視化できます。小型かつ1本で広い周波数帯域を計測できるため、広い周波数帯域で空間分解能の高い計測が実現します。 従来の音源探査システムと比べてポータブルなオールインワンソリューションシステムで、あらゆる種類の発音体をその場でトラブルシューティング、またはベンチマークするための優れたツールです。
特長
- 広い周波数範囲 (20 Hz–14,000 Hz)
- 1本のプローブのみで計測可能
- 簡便な操作性
- プローブのリアルタイムトラッキング
- 高解像度マッピング
- 音響粒子速度
- 音圧
- 音響インテンシティ
- 透過損失 (オプション)
- 寄与度解析 (オプション)
- 吸音率 (オプション)
- 実稼働環境での測定
- 音響パワー計算
アプリケーション
- 車室内音源探査(部材同士の擦れ、ビビり音、ドアシールの漏れ音、風洞での風切り音)
- エンジン・エンジンルーム内異音・音源探査
- トランスミッションの異音・音源探査
- コンプレッサーの異音・音源探査
- 二輪車の異音・音源探査
- 複写機、プリンターの音源・異音探査
システム構成
ハードウェア
- PUG2プローブ
- ボイジャースタンダードプラス
- ケーブル
- 赤外線カメラ
- 三脚
- ソフトウェア
- USBドングルキー
機能
- 音圧、音響粒子速度、音響インテンシティマッピング
- 複数データの足し合わせ、不良データのカット
- リアルタイムプローブトラッキング
- アクティブ/リアクティブインテンシティ、コヒーレンスマッピング
- 音響パワー計算
- 時間軸データのエクスポート
- リファレンスセンサとの伝達関数、コヒーレンス計算およびマッピング
- *.csv, *.mat形式でのマッピング/周波数分析データエクスポート
- スタンドアロン計測