p4 unload
概要
ワークスペース、ラベル、またはタスクストリームを、アンロードディポまたはフラットファイルにアンロードします。
構文
p4 [g-opts
] unload [-f -L -z] [-c client
| -l label
| -s stream
] [-o localFile
]
p4 [g-opts
] unload [-f -L -z] [-a | -al | -ac] [-d date
| -u user
]
解説
p4 unloadコマンドには2つの主要な使用方法があります。
-
このコマンドを使用すると、使用頻度の低いメタデータをバージョニングエンジンの
db.*
ファイルからアンロードディポ内のフラットファイル群に転送できます。メタデータをアンロードすると、バージョニングエンジンに必要とされる作業データのサイズが減少し、過去何年分ものメタデータを持つ大規模なサイトにおいて大幅にパフォーマンスを向上させることができます。p4 clients、p4 labels、p4 files、p4 sizes、p4 fstatなどのPerforceコマンドは、アンロードされたメタデータを無視します。(アンロードされたメタデータを表示するには、これらのコマンドに
-U
オプションを使用してください。)Perforceのレポートコマンドを使用するユーザのほとんどは、目的のデータの上位集合を取得した後に自動または手動での後処理を使用して、出力内の不要な行を破棄することを意図しています。例えば、p4 clientsコマンド(引数なしで実行)は、現在および過去に組織に属するすべての従業員(10年前に退職していたとしても)によってこれまでに作成された、すべてのクライアントワークスペースの名前を返します。使われなくなったメタデータをアンロードすると、コマンドラインクエリの出力だけではなく、P4Vなどのアプリケーションに表示される情報量においても、ユーザに高いS/N比をもたらします。 -
クライアント、ラベル、またはタスクストリームをアンロードするには、アンロードディポのファイルではなくクライアントのフラットファイルに対してコマンドの
-o
オプションを使用します。これは、クライアントを別のデータベースに読み込む場合や、クライアントのプライベートバックアップを作成する場合に役立ちます。フラットファイルは標準のジャーナル形式を使用しています。コマンドの実行後にクライアント、ラベル、タスクストリームは完全に読み込まれた状態を維持します。
-c
および-l
オプションを使用すると、特定のクライアントワークスペースまたはラベルをアンロードできます。デフォルトでは、ユーザは自分が所有するワークスペースまたはラベルしかアンロードできません。管理者は-f
オプションを使用して、他のユーザが所有するワークスペースおよびラベルをアンロードできます。
ワークスペースを1つのエッジサーバから別のエッジサーバに移動するためにワークスペースをアンロードする必要はありません。p4 reloadコマンドを実行すると、ワークスペースを新しいエッジサーバにリロードする前に、指定したワークスペースが自動的にアンロードされます。
-a
、-al
、または-ac
オプションを使用すると、すべての指定されたラベルおよび/またはクライアントワークスペースがアンロード対象となります。-o
オプションも使用している場合は、これらのオプションを使用できません。
-d
および/またはdate
-u
オプションを使用すると、アンロード操作の対象は特定の日付user
date
よりも古いか、特定のユーザuser
が所有しているか、またはその両条件に該当するラベルおよび/またはワークスペースに限定されます。
-L
オプションを使用すると、ロックされたワークスペースおよび/またはラベルがアンロードされます。デフォルトでは、ロックが解除されたラベルまたはワークスペースのみがアンロードされます。
ワークスペースのアクセス日付は、そのワークスペースを直接参照するコマンドによってワークスペースが使用されるたびに更新されます。同様に、ラベルのアクセス日付は、そのラベルを直接参照するコマンドによってラベルが使用されるたびに更新されます。また、ワークスペースのアクセス日付はそのワークスペースが@
の形式でリビジョン指定子に使用されたときにも更新され、ラベルのアクセス日付はそのラベルがworkspace
@
の形式でリビジョン指定子に使用されたときにも更新されます。
labelname
デフォルトでは、アンロードディポ内のデータは圧縮されません。圧縮形式で保存するには、-z
オプションを使用してください。アンロードされたメタデータは多くの場合、圧縮した方がはるかに効率的です。1回のビルドに使用された後はほとんどあるいは全くアクセスされることのない何百万個ものビルド関連のワークスペースやラベルが存在する、連続稼動のビルド環境ではその傾向が特に高まります。
オプション
|
該当するすべてのクライアントワークスペースとラベルをアンロードします。 |
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クライアントワークスペースをアンロードします。 |
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ラベルをアンロードします。 |
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指定されたクライアントワークスペースのメタデータを |
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指定された日付よりも古いメタデータをアンロードします。 |
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強制オプション。管理者は他のユーザが所有するワークスペース、ラベル、またはタスクストリームのアンロードが可能です。 |
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指定されたラベルを |
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メタデータをアンロードディポではなくファイルにアンロードします。ただし、このオプションが動作するためには、アンロードディポが存在する必要があります。データは最初にアンロードディポに配置されてから、指定した出力ファイルに移動されるためです。 標準のユーザは自分のクライアントのオブジェクトのみをアンロードできます。管理者はこのオプションを使用して、他のユーザが所有するオブジェクトをアンロードできます。 |
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指定されたタスクストリームをアンロードします( |
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指定されたユーザが所有するメタデータをアンロードします。 |
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アンロードされたワークスペース、ラベル、またはタスクストリームを圧縮形式で保存します。 |
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「“グローバルオプション”」を参照してください。 |
使用上の留意点
ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか? |
ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか? |
最低限必要なアクセスレベル |
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使用不可 |
使用不可 |
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