このマニュアルについて
このマニュアルには、Perforceのすべてのコマンド、環境変数、および構成可能変数が記載されています。このマニュアルは、UNIX形式のマニュアルページを使用して学習したいユーザや、Perforceの基本をすでに理解しており、個々のコマンドに関する情報を迅速に探し出す必要のあるユーザを対象としています。
次の表は、P4 Command Referenceのインデックスを機能別に示します。
Perforceの基礎となっているコンセプトを学びたい場合や、このマニュアルより例やチュートリアルが多いスタイルのほうがよい場合は、当社のWebサイトhttp://www.perforce.com/documentationにある『P4ユーザーズガイド』をお読みください。
追加が必要な内容などございましたら、お知らせください。ご意見、ご要望はmanual@perforce.com
までお送りください。
2015.1リリースでこのガイドに追加された情報
2015.1リリースにおけるこのガイドの主な変更点の要約を以下に示します。Perforceサーバ2015.1に導入されたすべての新機能と主なバグ修正の一覧については、Perforceサーバ2015.1リリースノートを参照してください。
新しいコマンド
- p4 ldapsync
-
特定のPerforceグループのユーザを更新して、対応するLDAPグループのメンバーと一致させます。PerforceグループとLDAPグループとの関連付けは、Perforceグループ仕様により設定されます。グループ名を指定しない場合、LDAPコンフィギュレーションのすべてのグループが更新されます。
- p4 init
-
新しいパーソナルサーバを分散バージョニング環境に作成します。
- p4 clone
-
共有サーバから、新しいパーソナルサーバのクローンを分散バージョニング環境に作成します。
- p4 switch
-
新しいストリームへの切り替え、およびオプションとしてストリームの作成を(分散バージョニング環境で)行います。
- p4 remote
-
共有サーバへの接続を、分散バージョニング環境に設定します。
- p4 remotes
-
既知の共有サーバのリストを、分散バージョニング環境で作成します。
- p4 fetch
-
分散バージョニング環境で、共有サーバからパーソナルサーバへファイルをコピーします。
- p4 push
-
分散バージョニング環境で、パーソナルサーバから共有サーバへファイルをコピーします。
- p4 unsubmit
-
分散バージョニング環境で、変更のサブミットを行わず、作業を保留ファイルに残します。
- p4 resubmit
-
分散バージョニング環境で、サブミットされていない変更を再度サブミットします。
- p4 zip
-
分散バージョニング環境で、ファイルのセットをp4 unzipコマンドで使用するためパッケージにします。
- p4 unzip
-
分散バージョニング環境で、p4 zipコマンドで作成したファイルをインポートします。
新しいコマンドオプションおよびその他のコマンドの変更
- p4 add
-
p4 addでワイルドカードを使用することは、p4 reconcileと同じ意味になります。すなわち、ワークスペースにあるファイルを作業状態にしますが、追加のためディポにあるファイルは作業状態にしません。
- p4 admin setldapusers
-
既存のすべての非スーパーユーザを、LDAP認証を使用するように変更できます。このコマンドは、各ユーザのユーザ仕様の
AuthMethod
フィールドをperforce
からldap
に変更します。super
ユーザがLDAP認証を使用する場合、自分のAuthMethod
を手動で設定する必要があります。 - p4 interchanges
-
このコマンドは、無視された反映のみで構成された変更についても、その変更が対象にまだ反映されていない場合はレポートするようになりました。
- p4 journalcopy
-
1つの演算子で、p4 journalcopy -l、p4 pull -l -j、およびp4 pull -l -sコマンドを実行できます。これにより、1つの演算子で複製の状況を確認することができるようになりました。
- p4 passwd
-
-O
オプションを使用する場合、-P
オプションを使用する必要があります。 - p4 pull
-
1つの演算子で、p4 journalcopy -l、p4 pull -l -j、およびp4 pull -l -sコマンドを実行できます。これにより、1つの演算子で複製の状況を確認することができるようになりました。
- p4 reconcile
-
p4 recをp4 reconcileと同じ意味で使用することができます。
その他変更された動作: 削除のため作業状態にされたワークスペースのファイルで、作業中の衝突解決の記録がないものは、編集のため再度作業状態にされます。
- p4 renameuser
-
P4AUTH
設定で認証されたユーザの名前を変更する場合、使用を認められたサーバごとにp4 renameuserコマンドを実行する必要があります。 - p4 revert
-
-C
オプションでは、他のユーザの作業状態のファイルを取得できます。client
-a
オプションでは、追加のため作業状態にされ、ワークスペースから失われたファイルを元に戻します。 - p4 servers
-
オペレーター特権を持つユーザは、p4 serversおよびp4 servers -Jを実行できます。
- p4 status
-
調整が必要なファイルに加えて、すでに作業状態のファイルを表示します。
- p4 stream
-
コマンドに引数を指定しない場合、反映先のデフォルトは現在のストリームになり、反映元のデフォルトは現在のストリームの親になります。また、ストリームを現在のストリームディポに関連したディレクトリの名前として設定することもできます。
新しいオプションである
mergeany
およびmergedown
は、マージフローの制限、または他のストリームからのマージの許可を設定します。たとえば、mergeany
オプションは、警告なく子から親へのマージを可能にします。 - p4 submit
-
新しい
--parallel
オプションは、自動で起動した子プロセスから独立したネットワーク接続を使用した複数ファイルの並列転送を指定します。並列サブミットを実行するには、構成可能変数net.parallel.max
を1
より大きい値に設定しなくてはなりません。 - p4 sync
-
新しい
-r
オプションは、新しい場所でディポ内の新しい位置にマッピングされたファイルを作業状態にします。デフォルトでは、作業状態のワークスペースファイルは、元から作業状態だったディポファイルと関連付けられたままになります。コマンドを使用すると、以前に同期したバージョンが、新しいディポバージョンと同じであるファイルが自動的に解決されるようになりました。
- p4 unlock
-
新しい
-r
オプションは、p4 pushコマンドの失敗が原因でロックされた特定のクライアントに関連付けられたファイルのロックを解除します。
新しい仕様のフィールド
- p4 group
-
新しいフィールドには、
LdapConfig
、LdapSearchQuery
、およびLdapUserAttribute
が含まれます。これらは、p4 ldapsyncコマンドとともに使用されます。 - p4 server
-
新しいオプションフィールド
ExternalAddress
は、コミットサーバへの接続に使用する外部アドレスを指定します。このフィールドは、統合環境におけるエッジサーバの並行サブミットを実現するために設定されます。
新しい構成可能変数
-
filesys.windows.lfn
-
Windowsプラットフォームで、260文字を超えるファイル名をサポートするようにサーバを設定します。
-
auth.ldap.userautocreate
-
ログイン時の自動ユーザ作成を設定します。
auth.default.method configurable
は、ユーザがLDAPディレクトリまたはPerforceの内部データベースのいずれかで認証されるかを判断します。 -
server.allowfetch
-
分散バージョニング環境で、変更の取得を設定します。
-
server.allowpush
-
分散バージョニング環境で、変更の強制を設定します。
-
server.allowrewrite
-
サブミット済みの変更の再書き込みを設定します。
廃止予定の構成可能変数
-
rpl.forward.all
-
廃止されました。