Helix Coreサーバ管理者ガイド (2020.1)

このガイドに追加された情報

このセクションでは、このガイド内のトピックへのリンクについて簡単に紹介します。 このリリースの新機能の詳細なリストについては、「 リリースノート 」を参照してください。

2020.1リリース

  • p4 monitorコマンドを使用して、ストレージのアップグレードプロセスを表示できるようになりました。 詳細については、『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「p4 monitor」を参照してください。

  • ハートビートに関するトリガまたは拡張機能をソリューションの一部として使用して、サーバが応答可能な状態になっているかどうかをモニタリングできるようになりました。 詳細については、「ハートビートでのトリガ(サーバの応答性)」を参照してください。
  • TLS 1.3がサポートされるようになりました。ただし、デフォルト設定はTLS 1.2のままです。 詳細については、『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「ssl.tls.version.max」を参照してください。
  • スキーマバージョン50の構造化ロギングを使用して一意のコマンド識別子を表示できるようになりました。 詳細については、「ログ記録と構造化ログファイル」とサポートナレッジベースの記事「構造化サーバログ」を参照してください。
  • p4 tag -gまたはp4 labelsync -gを使用して、グローバルラベルをエッジサーバで更新できるようになりました。 詳細については、『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「p4 tag」と「p4 labelsync」を参照してください。

  • プロテクションテーブル内のホストフィールドで、複数のIPアドレスまたはCIDRとの一致をカンマ区切り形式で1行で指定できるようになりました。 詳細については、『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「p4 protect」を参照してください。
  • db.protectで使用されるシーケンス番号が隣接した番号ではなくなりました。 これにより、テーブル全体を作成し直すことなく新しい行を追加することができます。

  • 標準ユーザがストレージレコードテーブルを表示できるようになりました。
  • ストレージのアップグレード時に実行されるダイジェストの生成処理を抑止するための新しい構成可能変数が追加されました。 詳細については、『Helix Core P4コマンドリファレンス』の「lbr.storage.skipkeyed」を参照してください。
  • コマンド起動時のプロテクションテーブルのスキャンでロックがかからなくなりました。 そのため、ビジー状態のサーバ上でプロテクションテーブルを更新する場合に、ロックによる競合が発生する頻度が低くなります。

ドキュメントに関する変更内容

  • これまでHelix Coreサーバ管理者ガイドは、「基本」と「マルチサイト展開」という2部構成になっていましたが、今回のリリースから1巻としてまとまりました。 これまでの『Helix Coreサーバ管理者ガイド: マルチサイト展開』は、展開アーキテクチャに組み込まれました。
  • わかりやすくするため、以前の「分散環境」という用語を「マルチサーバ環境」に改めました。「分散環境」は主に『分散バージョニング環境におけるHelix Coreサーバの利用』(DVCS)で使用される用語です。

2019.2リリース

アップグレード

バージョン2019.2にアップグレードするための手順は、以前のバージョンとは大きく異なっています。 詳細については、「サーバをアップグレードする」を参照してください。

構造化ロギングの改善

構造化ロギングに新しいフォーマットが導入され、パフォーマンス分析をより効率的に実行できるようになりました。 詳細については、「ログ記録と構造化ログファイル」を参照してください。

フェイルオーバートリガ

スタンバイサーバを新しいマスターサーバとして稼働させる場合に、新しいタイプのトリガであるfailed-overトリガを実行することができます。 詳細については、フェイルオーバー時のトリガ起動を参照してください。

2019.1リリース

2018.2リリース

2018.1パッチ

ユーザがログインする際のセキュリティを強化するトリガを作成する場合は、「多要素認証(MFA)をトリガする」を参照してください

SUSE Linux Enterprise Server 11および12のインストールサポート - 「Linuxパッケージベースのインストール」を参照してください

2018.1リリース

圧縮されたチェックポイントやジャーナルを復元する際に-zオプションを使用する必要がなくなりました。 これにより、復元するファイルのチェーンを作成できるようになります。 以下に例を示します。

p4d -r . -jr checkpoint.42.gz journal.42 journal.43 journal

データベースが破損しており、バージョン化ファイルが影響を受けていない場合」のトピックを参照してください。バージョン2018.1に関する注意事項が記載されています。

graph-push-referenceトリガについては、「タイプグラフのディポのトリガ」を参照してください。

p4 ldapsyncのアクティビティを記録する新しい構造化ログldapsync.csvが追加されました。 詳細については、構造化ログを有効にするを参照してください。

2017.2リリース

外部ファイル転送のためのトリガ

詳細については、「外部ファイル転送のためのトリガ」を参照してください。

サーバのバックグラウンドタスク

『コマンドリファレンス』のp4 bgtaskを参照してください。

並列スレッド

p4 shelve--parallelフラグを受け入れ、自動で起動した子プロセスから独立したネットワーク接続を使用した複数ファイルの並列転送を指定できるようになりました。 また、新しいnet.parallel.shelve.*構成可能変数により、p4 shelveで自動的に並列スレッドを使用して、ファイルを転送できるようになりました。 詳細については、p4 help shelveおよびp4 help configurablesを参照してください。

net.parallel.sync.svrthreads構成可能変数は、サーバで同時に実行されている(全コマンドの)「ユーザ転送」スレッドの総数がこの構成可能変数の値を超える場合、syncコマンドによって使用される並列送信スレッドの数を減らします。 この新しい構成可能変数を有効にするには、サーバの監視を有効にする必要があります。

グラフディポアーカイブの完全な複製

エッジサーバは、グラフディポのファイルコンテンツの同期をサポートします。 複製は、パックファイル、ルーズファイル、またはこれらの両方のファイルが含まれているグラフディポをサポートします。

新しいコンテンツはGitコネクタを使用してプッシュするか、p4 submitまたはp4 mergeを使用してコミットできます。

タイプグラフのディポの詳細については、以下を参照してください。