冷却トラップ クローズドサイクル冷凍機 クライオスタット CCS-TRAP

CCS-TRAP型は、極低温コールドトラップ用のクローズドサイクル冷凍機 クライオスタットです。温度範囲:8K~500K、サンプル雰囲気は真空です。コールドトラップは主に希ガスの吸着に用いられます。地球惑星進化の研究において火山などから採取された地質物質から希ガスを抽出するために役立ちます。また、隕石や極地の氷床、海洋島のカンラン石からさまざまな酸素同位体を吸着するためにも使用されます。

株式会社東陽テクニカ 脱炭素・エネルギー計測部
phone 03-3245-1103
Mail:keisoku[at]toyo.co.jp

特長

コールドトラップの設計は、用途に合わせてカスタマイズできます。 設計は、独立した温度制御を備えたダブルコールドトラップ、1つ又は2 つのコールドヘッド、フロースルー設計、水トラップに対応します。ユーザーの検体管を冷却するための特別な氷コアトラップも可能です。 これらのコールドトラップは主に希ガスの捕捉と分離用に設計されていますが、他のガスにも適している場合があります。

主な特長

  • 温度範囲:5K~500K (モデル、冷凍機による、8K以下は要相談)
  • コールドトラップ用クライオスタット
      ・Charcoal trap:He、Ne、Ar
      ・Nude trap:Kr、Xe
  • サンプル雰囲気は真空
  • 液体寒剤フリー、LHe液体ヘリウム不要でランニングコストを低減
  • PID温度制御用 Lake Shore社校正済み温度センサーと ヒーターを内蔵

計測・制御

PID温度コントローラ・校正付温度センサー&ヒーター

 クライオスタット内には、PID温度制御用の校正付温度センサー:シリコンダイオードDT670* と ヒーターが内蔵されており、Lake Shore社 335型 温度コントローラにより 安定した温度制御を行えます。
温度センサーは 用途によりCernoxセンサー(磁場印加など)に変更も可能です。

計測制御ソフトウェア MeasureLINK(Option)

 MeasureLINK ソフトウェアは、クライオスタットシステムの温度制御・モニタリング、Lake Shoreやサードパーティ(Keithleyなど)機器の計測制御シーケンス、計測チャート作成とデータロギング機能を備えています。プログラミングの必要はなく ドラッグ&ドロップ操作により 温度スイープ、ガウスメータを用いた磁場モニタリング、計測グラフ表示、プロセスビューでクライオスタット内部の温度をリアルタイムで確認できます。

CCS-TRAP型 / CCS-TRAP-H型 仕様

モデル CCS-TRAP型 CCS-TRAP-H型
最低
温度
204N <8K <9K
204 <9K <10K
最高温度 325K Nude trap:500K
Charcoal trap:450K
温度安定性 50mK typ.(温度コントローラ制御)
コールドヘッド位置 bottom
初期クールダウン時間 1~1.5時間
寸法・重量
本体高さ 約91.4cm 約96.5cm
本体重量 19.1kg(コンプレッサーを含めず)
メンテナンス時間 13,000時間 推奨