構成可能変数
以下の表に、Perforceサービスのカスタマイズに使用できる構成可能変数を示します。構成可能変数の設定は、サーバ、クライアント、またはプロキシに影響する可能性があります。特定の構成可能変数の対象は、以下の表に示されています。次のセクションでは、構成可能変数の設定方法を対象別に説明しています。
構成可能変数がバイト数を示している場合、略語"K"および"M"は適切な2のべき乗として解釈されます。他の構成可能変数については、"K"および"M"はそれぞれ1,000と1,000,000を示します。
サーバに影響する構成可能変数
p4 configureを使用して、Perforceサーバに影響する構成可能変数を設定または設定解除します。これらの構成可能変数は、p4 help configurablesでも記述されます。サーバーの構成可能変数の設定について、および優先順についての詳細は、p4 configureを参照してください。
ほとんどの構成可能変数に対する変更は直ちに行われるため、変更を有効にするためにサーバを再起動する必要はありません。
クライアントに影響する構成可能変数
クライアントに影響する構成可能変数の設定は、次の方法で行います(優先順に示されています)。
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コマンドラインのグローバルオプションとして、サーバー起動時に渡します。例:
p4 -u bluto -p perforce:1666 sync
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P4CONFIG
ファイルのエントリとします。構成可能変数を、次のように設定します。P4USER=bluto P4PORT=perforce:1666
以下の構成可能変数はconfigファイルに設定できます。また、p4 help environmentコマンドでリストされた変数を設定することもできます。
filesys.binaryscan net.maxwait filesys.bufsize net.net.rfc3483 lbr.verify.out net.tcpsize net.keepalive.count sys.rename.max net.keepalive.disable sys.rename.wait net.keepalive.idle net.keepalive.interval
プロキシに影響する構成可能変数
プロキシに影響する構成可能変数の設定は、次の方法で行います。
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コマンドラインオプションを使用します。例:
p4p -p tcp64:[::]:1999 -t central:1666 -r /var/proxyroot -v proxy.monitor.level=2
-
環境変数を使用します。
-
Windowsでは、p4 set コマンドを使用します。
p4 set -S "perforce_proxy" P4POPTIONS="-v
myconfig
=myvalue
"
構成可能変数
構成可能変数 |
クライアントまたはサーバまたはプロキシ |
デフォルト値 |
意味 |
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サーバー |
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新しいユーザの識別に使用するデフォルトの方法です。
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サーバー |
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サーバー |
なし |
SSLまたはTLSを使用していて |
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サーバー |
なし |
認証に使用するLDAPコンフィギュレーションの名前の指定、および与えられたユーザ名を検索する順番の指定を行います。最も小さい番号が最も高い優先度になります。 番号は、スキップすることができます。例: auth.ldap.order.1=UK_LDAP auth.ldap.order.2=US_LDAP auth.ldap.order.5=RU_LDAP この構成可能変数が設定されていて、既存のLDAPコンフィギュレーションが指定され、LDAP認証が有効であり、Perforceサーバが再起動された場合は、認証トリガサポートは無効になります。 |
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サーバー |
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SSL認証の検証レベルです。
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サーバー |
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接続の試行をあきらめるまでの時間を秒単位で指定します。 |
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サーバー |
なし |
Perforceクラスタの名前であり、クラスタの作成時に指定されます。 |
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サーバー |
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ロックなしの読み取りを有効にして構成します。有効にされた場合、多くの共通コマンドは、他のコマンドによるデータベース更新の試行をブロックしなくなります。詳しくは、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』を参照してください。
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サーバー |
未設定 |
Perforceサーバ上のメタデータ(
レプリカサーバをp4d -M readonlyオプションで起動するのと同等です。 |
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サーバー |
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ジャーナルとチェックポイントの読み取り/書き込み操作のためのバッファサイズ。 |
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サーバー |
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サーバー |
なし |
新しいチェンジリストのデフォルトのタイプ。 |
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サーバー |
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p4 annotateでの最大リビジョンサイズ |
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サーバー |
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サーバがロックを待機しなければならない場合でも、指定した秒数を経過していたらアクセス時刻を強制的に更新します。 |
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サーバー |
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指定した秒数を経過しないと、アクセス時刻更新のための書き込みロックを要求しません。 |
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サーバー |
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p4 grepによって検索可能な最大リビジョン数。 |
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サーバー |
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デフォルトでは、p4 integrateで新しい反映エンジンを使用します。(p4 mergeコマンドでは、この設定とは無関係にv3反映エンジンが常に使用されます。) 古い(2006.1)反映ロジックの使用を継続するサイトでは、p4 configure set dm.integ.engine=2を実行してこの構成可能変数を2に設定します。 |
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サーバー |
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サーバー |
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サーバー |
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Perforce管理者がp4
protectsコマンドに |
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サーバー |
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ユーザが与えられたIPアドレスから(プロテクションテーブルのIPアドレスの使用に従い)サーバにアクセスできるか判断します。デフォルトでは、接続が中間サーバを通している場合、接頭辞
この変数を 詳細については、p4 protectコマンドを参照してください。 |
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サーバー |
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p4 attributeによって設定される属性の衝突解決を有効にします。 |
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サーバー |
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デフォルトでは、ジャーナルがローテーションされると構造化ログもローテーションされます。頻繁にジャーナルローテーションが行われ、それとは別のスケジュールでログのローテーションを実施したい場合、この動作を無効にすることで可能になります。 |
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サーバー |
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p4 shelveによって保留可能な最大ファイル数。 |
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サーバー |
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保留可能なファイルの最大サイズ。 |
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サーバー |
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エッジサーバが保留中のファイルをコミットサーバに昇格できるようにします( |
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サーバー |
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サーバがロックを待機しなければならない場合でも、指定した秒数を経過していたらアクセス時刻を強制的に更新します。 |
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サーバー |
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指定した秒数を経過しないと、アクセス時刻更新のための書き込みロックを要求しません。 |
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サーバー |
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遅延が発生するまでのパスワード試行回数。ログインに3回失敗すると、ユーザは10秒間待たなければなりません。 |
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サーバー |
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自動ユーザ作成の動作を制御します。
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サーバー |
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設定すると、パスワードが与えられて作成された新規ユーザは、コマンドを実行する前にパスワードをリセットするよう強制されます。
この構成可能変数は、新しく作成されたユーザーのパスワードがユーザ仕様の |
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クライアント |
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p4
add実行時、バイナリデータの最初の |
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クライアント、サーバ |
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クライアント側の読み取り/書き込み操作のためのバッファサイズ。 |
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サーバー |
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ディポに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。(1つのディポで使用できる空き容量が |
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クライアント |
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ファイルサイズがこの値を超えると事前割り当てが実行されます(Windows)。 |
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サーバー |
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サーバのジャーナル・ファイルシステムに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。 |
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サーバー |
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サーバのログ・ファイルシステムに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。 |
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サーバー |
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サーバのルート・ファイルシステムに必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。 |
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サーバー |
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一時的な処理に必要な最少ディスク空き容量。これより少なくなると、サーバはコマンドを拒否します。 |
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サーバー |
未設定 |
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クライアント |
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テキストタイプ検出対象とする最大ファイルサイズ。 |
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サーバー |
未設定 |
ジャーナルの接頭語またはディレクトリの位置 |
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サーバー |
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この構成可能変数を有効にすると、保存方法をRCSフォーマットのテキストではなく圧縮テキスト( この変数の設定が推奨されるのは、コミットサーバやエッジサーバのコンフィギュレーションを使用する場合や、Perforceのクラスタ環境で発生するようなサーバ間でのアーカイブファイルを共有する場合です。 |
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サーバ、プロキシ |
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バージョン化ファイルのサーバアーカイブに対する読み取り/書き込み操作のためのバッファサイズ |
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プロキシ |
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サーバー |
未設定 |
Perforceサーバ上のバージョン化ファイルにアクセスするユーザコマンドの動作を制御します。
レプリカサーバのp4dプロセスを、 |
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サーバー |
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転送が失敗した場合、レプリカは |
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サーバー |
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内容についてクライアントからサーバへの検証を行いますか? ( |
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クライアント、サーバ |
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内容についてサーバからクライアントへの検証を行いますか? ( |
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サーバー |
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反映元のウォーターマークが使用される場合、サイトは |
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サーバー |
なし |
このサーバへの接続が許可されるクライアントソフトウェアの最も低いバージョン。p4 configure set
minClient= |
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サーバー |
なし |
クライアントソフトウェアが古すぎる場合に発行するメッセージ。p4 configure set
minClientMessage= |
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サーバー |
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サーバプロセスの監視:
詳しくはp4 monitorを参照してください。 |
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サーバー |
なし |
Unixプラットフォームに設定される場合、p4 monitorコマンドの使用が可能となり、ロックされたファイルの一覧が表示されます。以下の値を指定します。
/usr/bin/lsof -F pln 詳細については、p4 monitorコマンドを参照してください。 |
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サーバ、プロキシ |
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待機中の接続に関する待ち行列の最大の長さ。極度に負荷が大きいサーバにユーザが接続できない場合、これを増やすことを検討してください。 |
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サーバー |
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失敗するまでに通知されなかったキープアライブの数 |
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サーバー |
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ゼロ以外の場合、TCPキープアライブパケットの送信を無効にします。 |
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サーバー |
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キープアライブの送信を開始するまでのアイドル時間(単位: 秒)。 |
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サーバー |
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キープアライブパケットの送信間隔(単位: 秒)。 |
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プロキシ |
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プロキシのキャッシュフォールト動作を制御する値。単一のp4
syncは |
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クライアント、サーバ、プロキシ |
なし |
ネットワーク接続がタイムアウトするまでの時間を示した秒数。
サーバ全体には設定しないことが推奨されます。サーバに設定すると、この制限時間内にユーザがコマンドラインフォームの入力を完了しなければならないからです。個々のユーザの |
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サーバ、プロキシ |
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中間者攻撃に対するネットワークセキュリティーレベル:
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サーバー |
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1より大きい値は、クライアントに同期またはファイルをサブミットする時に、指定したレベルまでの並行処理を可能にします。
この変数を設定するのに加えて、
値は、 |
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サーバー |
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クライアント、サーバ |
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IPv4のリテラルアドレス(例: 127.0.0.1)が使用されている場合、トランスポートは常に |
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クライアント、サーバ、プロキシ |
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接続時に設定される、TCPの送信および受信のバッファサイズ。プロキシなど、待ち時間の長い接続にはこれを増やすことを検討してください。実際のバッファサイズはこの値の大きさであり、OSで定義されます。 |
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プロキシ |
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プロキシ監視間隔を指定します。デフォルト値は10秒間です。 |
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プロキシ |
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サーバー |
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サーバがバージョン化ファイルをRCSフォーマットで書き込んだときに |
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サーバー |
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ジャーナルのローテーション時に実行するデータベーステーブルチェックサム検証のレベル。各レベルは、より大きなデータベーステーブルのセットに対応します。
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サーバー |
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実行するオンザフライチェンジリスト検証のレベル。
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サーバー |
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実行するテーブルチェックサムのレベル。
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サーバー |
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レプリカ/マスターのネットワーク圧縮を有効にします。
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サーバー |
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各レプリカサーバで 詳細については、『Perforceサーバ管理者ガイド: マルチサイト展開』の「ユーザを認証する」を参照してください。 |
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サーバー |
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転送レプリカに多くのユーザがいる場合に、サーバのパフォーマンスの調整に使用します。値の調整については、Perforceサポートにご相談ください。 |
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サーバー |
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転送レプリカに多くのユーザがいる場合に、サーバのパフォーマンスの調整に使用します。値の調整については、Perforceサポートにご相談ください。 |
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サーバー |
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転送レプリカに多くのユーザがいる場合に、サーバのパフォーマンスの調整に使用します。値の調整については、Perforceサポートにご相談ください。 |
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サーバー |
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トランザクションがワークスペースのサーバに表示される前かつクライアントが正常終了の通知を受ける前に、トランザクションの継続を承認するスタンバイサーバの数。 デフォルト値は、1台のスタンバイサーバがトランザクションを承認する必要があるという意味です。 この構成可能変数は、利用できるスタンバイサーバの数より多い値に設定しないでください。 |
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サーバー |
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サーバー |
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分散Perforceサービスでは、ローカルラベルとグローバルラベルの両方があります。ローカルラベルは単一のエッジサーバに限定されるため、その他のサーバに使用することはできません。グローバルラベルは、コミットサーバ上で作成および更新されるため、すべてのサーバから見ることができます。ただし、グローバルラベルはグローバルな(バインドされていない)クライアントワークスペースでのみ使用することができます。
2013.2リリースでは、デフォルトのラベルはローカルです。
この構成可能変数を |
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サーバー |
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設定された場合、レプリカサーバはユーザにファイルを渡すたびにキャッシュに格納されたファイルの整合性を確認します。ファイルが一致しない場合、上流のサーバからファイルを再びフェッチします。これは、レプリカサーバ上では計算コストが高く、一般的にはPerforceテクニカルサポートでのみ有用です。 |
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サーバー |
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設定されると、ユーザはp4 usersを実行する前に認証を受ける必要があります。 |
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サーバー |
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サーバセキュリティーレベル:
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サーバー |
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変更のフェッチの可否を設定します。
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サーバー |
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変更のプッシュの可否を設定します。
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サーバー |
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ゼロ以外の値に設定された場合、このサーバでp4 unsubmitおよびp4 fetch -uコマンドの実行が可能になります。 |
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サーバー |
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コマンドごとのリソース制限のポリシーです。
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サーバー |
なし |
ファイルシステムの位置に対して、ディポフォームの |
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サーバー |
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サーバー |
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設定されている場合、p4
syncコマンドはクライアントのワークスペースのロックを共有モードにします。デフォルト値
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サーバー |
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監視機能が有効であり、この構成可能変数がゼロ以外の値に設定されている場合、これを超える数の同時コマンド要求はサービスによって拒否されます。 |
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サーバー |
なし |
カウンタの詳細については、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』の「ロギングおよび構造化ファイル」を参照してください。 |
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サーバー |
なし |
構造化ログファイルに関連付けられたサーバログファイルの名前。有効なファイル名のリストについては、p4 logparseを参照してください。 |
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サーバー |
なし |
構造化ログファイルについて、関連するログファイルをローテートするサイズ(MB)。 |
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サーバー |
なし |
構造化ログファイルについて、ある一時点においてサーバ上に保持するローテートされたログファイルの数。 |
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サーバー |
なし |
あるサーバ(またはプロキシ)が複製/プロキシ構成におけるマスターサーバに対して、またはリモートディポのコンテキストにおいてリモートサーバに対して認証するサービスユーザ。 |
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サーバー |
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スペックディポ内のファイルがハッシュされるバケット(サブディレクトリ)の数。 |
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サーバー |
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デフォルトでは、PerforceのSSLサポートはAES256-SHA暗号スイートに基づいています。CAMELLIA256-SHAを使用するには、このチューナブルを |
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サーバー |
なし |
レプリカサーバ起動時に、
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サーバー |
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レプリカサーバで、現在のジャーナル位置を追跡するためにサーバによって使用されるファイル。 |
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サーバー |
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サブミットが失敗した後に、必ず再転送を行います。 この構成可能変数を設定すると、サーバは意図したアーカイブの場所にファイルが既に存在するか確認し、失敗したサブミットを再試行するときに再転送を行いません。
p4 submitコマンドに |
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サーバー |
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これを設定すると、ユーザが(p4 lockコマンドで)ロックした作業状態のファイルを、p4 submitが失敗した後に自動的にロック解除します。 |
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サーバー |
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ファイルの名前変更が失敗した場合に再試行をミリ秒単位で制限します。Windowsの |
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サーバー |
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ファイルの名前変更の試行のタイムアウトをミリ秒単位で設定します。Windowsの |
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サーバー |
なし |
ユーザがp4 clientコマンドの |
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サーバー |
なし |
ユーザがp4 labelコマンドの |
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サーバー |
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設定した場合、トリガはコマンドライン変数からパラメータを受け取りません。むしろ、各自のSTDINに送信されたキーと値のペアのディクショナリーを受け取ります。トリガは、ディクショナリーの応答を使用して、STDOUT経由でサーバに返信することができます。 |
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サーバー |
なし |
これを設定すると、p4 syncのデフォルトの動作を変更し、クライアントワークスペースがこの接頭語で始まる場合に、影響を受けるワークスペースへのすべての同期操作にp4 sync -kを使用するものとし、ワークスペースの内容を変更しないようにします。 |